倒れたヤツに、 何発も何発もお見舞いする蹴りが、鍛錬したものだということも、 俺は忘れていた。 「クソが!クソったれ!」 ただ怒りに任せて蹴りあげる。 「幸樹!やめろって!もうやめろ!」 後ろからヒロに羽交い締めにされ、ヤツがフラフラと逃げていく。