「あんな手紙一枚で終わらせんのか?」 いつの間にか、 教室が静まり返っていた。 椅子に座る陽菜が、ゆっくりと俺を見、立ち上がる。 「お前の口からちゃんと聞きたい」 一字一句、 力と気持ちを込めて言った。