「行きたいとこねーの?遊園地とか映画とか」 「ないよ」 「ねーのー?」 「ねーの!このままでいいの!」 陽菜が俺の腕を掴む。 俺たちは屋上の真ん中に座ったまま、体を寄せ合う。 しばらくそうしていた。 互いを感じながら…。