俺が真っ直ぐ見つめるのは、陽菜じゃなく、真優美だ。 しばらく見つめあったのち、真優美が先に視線をそらした。 グッと下唇を噛む。 「幸樹のために、勉強してるのに。幸樹が愛鷹に行くから、すっごく勉強したのに!全部、幸樹のためなんだから!」 俺のため…。 自分のためでなく?