やっと解放された俺は、急いで綾川を迎えに行ったが、もう姿はない。 下駄箱にも日記はなかった。 傘をさして雪の中に飛び出し、ピンクの傘を探した。 お、居た居た。 俺は走り出したが、綾川は傘をたたみ、高そうな車に乗り込むところだ。 「おい!綾川!」