黒板に書かれた数式に向かって。 眉を寄せて睨みつけるも、数字が逃げていくわけじゃない。 ……えー、Xがこうだから、Yがああなって。 俺は答えを書く。 「正解。ちゃんと勉強してるじゃない」 まひるさんが笑顔で手を叩いた。