まずは大久保茜。 俺が名前を口にすると、パラパラと手帳をめくり、真ん中辺りで止まった。 「Bだ」 「Bか」 それだけで通じるのが、野郎の会話ってもんよ。 それからも大久保茜の特徴を細かく聞かされたが、 「インフルエンザでずっと休んでる?」 とんでもない情報を手に入れちまった…。