その場で開こうにも、水を吸って貼りついてしまった。 インクもにじんで消えて、なにが書いてあるか読めない。 「クソっ!」 俺は水面を蹴った。 飛沫が顔に飛び、もう制服ごとずぶ濡れだ。 とりあえず川から上がったが、その場に座り込む。 もう、日記帳は読めないし書けない。