「幸樹、お前が今、母さんにしてやれることはなんだ?」 「して、やれること…」 「それをゆっくり考えろ」 それだけ言うと、親父は病室に戻っていった。 小さいとバカにしていた背中。 それが今、とても大きく見えた。 俺にできること。 あいつの為にできること。