何発も何発も。 俺は体をくの字に曲げて、痛みに耐えるだけ。 「もうやめて!」 あいつが止めてる声がする。 でも蹴りはやまない。 ただうわ言のように、 「母さんに謝れ!母さんに謝れ!」 繰り返して蹴りあげる。