「幸樹、大丈夫か?」 まだ頭がクラクラする俺の肩に置かれた手。 「っせーよ!」 俺はその手を振り払った。 馬鹿にしたようにフッと笑う先を睨みつけてやったが、 「ちょっと冷やせ」 冷たいタオルが顔に直撃し、頭を冷やすと、次第に怒りも消えていった。