「二宮」

「なに」

「司くんどこにいるか知ってる?」

「………知らないけど」

「そっかぁー…どうしよう」

「なんで」

「先生にコレ渡しとけって頼まれちゃったからさぁ」


"司くん"呼びにも慣れた、ある日の昼休み。

担任にプリントを手渡され、
司くんに渡せと言われてしまったあたしは
司くんを探していた。



二宮なら知ってると思ったんだけどなぁ…




「そういえば二宮最近
司くんとお昼一緒に食べてないよね」

「あぁ」

「なんで?」


あたしが何気なく聞くと、
二宮は少しだけ口ごもった。


「…司は
用事あるらしくて」

「そんな毎日?」

「うん」

「へぇー。
二宮1人で寂しいね」

「なに?
お前が一緒に食べてくれるの?」

ニヤッと笑う二宮。


「バカじゃん(笑)」

「お前には言われたくないけどな」

「うるさいなっ
あたし、司くん探してくるから」


「えっ、ちょ…」


あたしが教室を出ようとしたとき、
椅子に座っていた二宮が
慌てて立ち上がった。