「あー…遅くなっちゃった」 ―――放課後。 部活をしていないあたしは運悪く担任に呼ばれ、 プリント整理を手伝わされた。 結果、帰れる頃にはもう太陽が沈み始め、 外も薄暗くなってしまったのだ。 なんだか雨も降りそうだし、早いとこ帰らないと… 最悪の事態は、避けたい。 あたしは教室に戻り、急いで帰る支度を始めた。 すると ガタッという音がして、 「葵衣?」 と、聞き慣れた生意気なヤツの声がした。