リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

「わたくしどもはこの町に冒険者を探しに来たのです」

「ほう」

 ベリルの眉がぴくりと動いた。

 冒険者を探す理由は大抵、決まっている。

 住人を脅かす存在がいた時だ。

 冒険者は旅をするために、そういったモンスター退治を請け負い金を稼ぐ。

 渡り戦士も同じで、指名手配されている人間を捕まえ報奨金を受け取ったり、時には宿の用心棒もこなす。

「村にモンスターが度々、現れては子どもをさらっていくのです」

「それは穏やかではないな」

 どうやら、やっと聞く気になったらしい。

 ベリルは腕を組んで壁に背を預けた。

「すみませぬ。モンスター退治を願えないでしょうか……」

 不安げな色が瞳から垣間見える。

 この様子だと、いくつかのパーティに断られていると見た。