「彼女も、いなくなった……」 腕を引かれ、歩きながらぽつりとそう言った。 「……ここに来るのは、別れた恋人との、思い出探しだな」 「振られたの?」 「そんなところだ」 嘘ではないが、真実ではない――と恵理夜は感じ取った。