「で、言いだしっぺが遅刻とはね」


カンザキが申し訳無さそうに頭を下げた。


「いいんだ、気にしてない」


そこは、テーブルにキャンドルが灯されているおしゃれな内装の店だった。

けれど、内装に反して値段は良心的な創作料理を出す居酒屋だった。