俺は夏目恭介、都会暮しだけど会社の夏休みで
 故郷の月影町に帰省している  

「ただいま!」

 実家の玄関を開けて言う

「あら?来るの早かったわね?」

 母が出て来て言う

「以外に空いてたからね」

 居間に行く途中で言う恭介

「3日間居るんでしょ?」

 母が居間で聞く

「うん、お盆休みだからね、それに今日はお盆で
 月影夏祭りだから買えるの今日にしたんだ」

 母の問いに答える恭介

「あんたは毎年あの祭り行くもんね」

 母が笑顔で言う

「あの祭りは行かないと気がすまないからね」

「じゃあ夜はご飯要らないわね?」

 母が聞く

「要らないけどビール沢山用意しておいて!ジャガバタとかイカとか
 沢山買って帰るから親父と兄さんと1杯やるから」

 母に言う恭介

「はいはい、毎年の事だから分かってるわよ」

「母さん言わないと用意してくれなさそうだからさ」

 母に疑いの目を向けて言う

「兎に角用意しておくから!後1時間で祭りの時間よ!
 お風呂入って浴衣にでも着替えて仕度しなさい!!」

 母は話題を変えてきた

「はいはい」

 そう言うとお風呂に向かう恭介