「勘(カン)。」
「はぁ?」
「よく当たるんだよね。フフフ・・・」
「・・・・・・」
意味わかんないし。
勘でそんなこと言われる筋合いはな・・・
「でもそれだけじゃない。」
「?」
奴はさらに笑みを深くした。
「怪しいなぁって。」
「へ!?」
「君、怪しいね?フフフ・・・」
怪しいって何が!?
どこが怪しいのさッ!!
アイツの視線が私をなめまわすように見ていた。
「その腕なんか少し曲げただけで折れてしまいそう、だね?」
女の子みたいってこと?
マ、マズイ・・・
ばれた???
まだ学園に入ってちょっとしか経ってないよ!?
でもそんなに簡単にばれるわけ・・・
急に笑みを消し去り、真顔で問い掛ける。
「気づかないとでも思った?」
ひッ!!
ひゃー
やばいよー
こわいよー
奴からは何の感情も読み取れなくて私の額(ヒタイ)には冷や汗が伝う。
"逃げなきゃ"
本能的にそう思った。
.

