男装人生



「・・・足痛いの?」


「あぁ、ちょっと挫いたかもね。」



二人の会話に口を挟む。



「俺、シップもらって来ようか?」


「・・・大丈夫。確かある。」


凛が持っていたようだ。
少しでもこの気まずい空間から出たかったのに・・・


希夜がシップを貼り、また気まずい片づけが再開する。



終わるのかな、コレ。

相当あるぞ。



「希夜、コレ何に使うの?」


沈黙に耐えきれず、希夜に質問してみる。
何語かもわからない紙切れを何に使うのだろう。


「・・・・」


む、無視ですか‼そうですかっ‼



「・・・留学生が来る準備?」


優しい凛ちゃんが変わりに答えてくれる。


「あぁ、そろそろ準備をしないと間に合わない。」



「へぇ~」


準備?
留学生?
よく分からないが適当に返事する。


「・・・ノルウェーの人だっけ?」


「あぁ。資産家の1人息子だよ。八巳が手伝わないせいで・・・フフフ・・・」



お、怒ってる――‼
光、何で手伝わないんだ――っ


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