男装人生




「どうする気だっ‼」



声を荒げる私を、眉根を寄せ、呆れた顔で見る。

うわっ、やっぱキレイっ
あ――っ、私のアホっ‼


私って面食いだったのだろうか・・・
免疫が無さすぎるんだよ~


今だけでもメガネつけてほしい。


「赤面しながら言うセリフかなぁ・・・期待してるようにしか見えない。」


その呟きにさらに、茹タコのようになる。

先ほどまで全然気にならなかったのに、急に触れあっている箇所に意識が向かった。



「ふぎゃーーーっ」



「色気ないなぁ・・・気分がそがれるから黙って。」


空いた片手で口を塞ぐ。

そして距離を縮める。



え?本気っ?




わ、私の貞操(テイソウ)が危ないよっ‼




どうする?わたし?



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