えっ⁉どういうこと?
希夜の言うことはいつも分かりづらい。
「自分が女だって自覚があるのかな。」
いつも濁すのに。
こんなにはっきり言ったのは初めてだ。
「襲われても文句は言えないよ?」
玲李の顔がボンっと赤くなる。
お、襲う?
「文句言うわっ‼」
「怜悧は好みじゃないから襲わないけど・・・フフフ・・・」
くっそ――――っ‼
腹立つ――――っ‼‼
好みじゃないから襲わないって。
その割には、無駄に触ってくるくせにっ‼
むっつり変態のくせにっ‼
「襲わないんならどけよっ‼」
「襲ってほしいの?」
うわっ墓穴ほったっ‼
「ど、どけどけどけっ‼」
玲李はポカポカと希夜を叩く。
あまり効いてないようだ。
あっという間に頭の上で両手を拘束されてしまった。
希夜はいとも簡単に片手でやってのける。
そうしてる間も時々顔を顰(シカ)める。
足が痛むらしい。
.

