相変わらずサラサラの髪の毛だ。
当然だが寝ている希夜は感じ悪い表情も嫌味な事も言わない。
「んっ・・」
少し身じろぎする希夜。
顔が右側を向いた。
メガネがカチャリと音をたてる。
やっぱり邪魔そうだ。
取ってあげようか、かなり迷う。
何か言われそうだし、そこまで親切にする必要あるのだろうか。
「・・・んっ」
また、カチャリと音をたてた。
今度は左側を向いた。
今度は眉根を寄せ、寝苦しそうな表情だ。
乱暴に顔を拭う様子をハラハラと玲李は見遣る。
いつかメガネ壊すんじゃないの?
あー
気になる。
観察している側の人間にしてみれば、これは非常に気になるっ‼
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