「159点。」
159点・・・
大体Cクラスくらい。
でも、Cクラスでは上の方・・・
クラス替えは無いから・・・
「159点っ⁉ヤッタ―――‼」
Aクラスにいれる‼
喜びが沸々と湧き上がってきて、思わず近くにいる恭と圭也を見る。
恭はニッコリとした顔で"おめでとうございます"と口パクで応えてくれる。
圭也もガッツポーズを決め、自分の成績の時より喜んでくれていた。
ざわめく教室内は怜悧を祝福するような空気に包まれていた。
「何喜んでるんだ。もっと勉強しろ。」
鮫島だけは、いつも通り。
Dクラス並みの成績を上げたんだから少しは褒めてくれたっていいのに。
「以上。クズの天世と道城は戸締りしろよ。俺は帰って寝る。じゃーな。」
採点で疲れているようで、極悪人相のまま帰って行った。
怜悧はまだ、幸せに浸っていた。
怜悧の机の前、横を通る、名も覚えていないクラスメイト達は優しく声をかけてから寮に帰っていく。
このクラスに、みんなといれる・・・。
ふふふ・・・
「その間抜け面、どうにかして。」
そんなこと言うのは誰だこのやろーって横を見たら、無表情の希夜が立っていた。
突然の登場にも慣れてきたかも。
それにしても最近、私の前で薄ら笑いが少なくなったのは気のせいだろうか。
「べ、別にいいだろ・・・」
条件反射でビクビクしてしまう。
「目障りなんだけど、元々その顔だからしょうがないね。許すよ。」
「・・・・」
希夜はケンカ売りに来たのだろうか。
せっかくいい気分だったのに。
「凛の実家行ってきたんでしょ?」
「うん・・・」
「お土産は?」
お土産っ⁉
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