「ちょっと、貴方、おかしなこと考えているでしょ。旅館でのお仕事は経営者になる為に現場を知る勉強よ。」
会ったばかりの樹里ちゃんにも私の頭の中は筒抜けのようだ。
恥ずかしい。
「樹里だって、凛さまにつりあうよう、あの旅館で休みの日には女将の勉強してるんだから。」
きりっとした顔でそう言われる。
しっかりしてるな~
「へぇ~そうなんだ。」
「そうよ。だから、今日は怜悧くんは樹里と楽しくあそびましょうね。」
え?
樹里ちゃんがニッコリ笑う。
ひっ‼
怖っ‼
「凛っ‼」
「・・・樹里と楽しんでね。」
うわーーー
凛、ヒドイよーーー‼
これじゃあ私ついてくる必要無かったよね?
「でも、じゃあなんで凛をお茶に誘ったんだよ‼」
すぐに帰るってわかっているなら誘わなくていいじゃん。って思う。
凛だって、あんな顔しないでよーー
「それは・・・お友達と一緒にいたら途中で抜けづらいじゃない。」
うぅ・・・そんなもっともな理由を言われると言い返せない・・・
ついてきたのは私の自身だし・・・
しかし、樹里ちゃんは凛の性格を十二分に分かっているようだ。
勝手な様子ばかり目についたせいか、少しホッとした。
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