男装人生




まぁ、何が言いたいのか大体分かるけど。

怜悧が凛についていったら、圭也は女の子と必然的に二人きりで話す機会ができてしまう。
だから、慣れるまでは一緒にいてほしいのだろう。


ヘタレだからなぁ~



「れいりぃ~」


情けない声まで出して、怜悧にすがる。
チラリと由紀ちゃんを見るが、少し距離があるせいかまだ圭也の正体はばれていない。
もう、バレてがっかりされてしまえ、と思う私は悪魔だろうか・・・


「一緒に観光するだろ?」


まぁ、うん。
観光したい。

当たり前だろう。

誰が好き好んで、気まずくなるであろうお茶会なんぞ行きたがるか。


でも・・・

凛が・・・・・




理由はわからないけど、助けを求めている凛をほおって行くなんて・・・





凛は圭也の様子に気づきそっと手を離した。
優しい凛のことだから、圭也の気持ちを優先しようとしているのだろう。


少し肩を落とす凛を見ているといたたまれなくなる。


どうしてあんなに嫌そうなの?
許婚なのに・・・


凛が諦めたのがわかったのか、樹里ちゃんは凛の腕を組み直し、歩き出す。
凛もそれに従ってこの場所からどんどん離れていく。



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