「なんだよ。二人してヒデーな。」


確かに、圭也の妹さんには悪いが、圭也がお兄ちゃんなんて嫌だ。

「フハハハハ~」


「笑うな怜悧‼」


「架衣斗は架衣斗はッ?」


なんだか気分がのってきた。
誰かの家族の話しはこんなにも楽しいのに、、、


「架衣斗は確か兄ちゃんが2人いて、八己は一人っ子。凛太郎はどうだったけ?あ、姉ちゃんが1人いたな。希夜は兄ちゃん1人いるぞ。・・・忘れちゃいけね、藤原は弟が2人いるんだと。」



へぇー
面白いな。

光一人っ子っぽい。


「なんで圭也が人の家族の事そんな詳しいんだよ。」


「へへへ。俺は情報通だからな。」


「はぁ?学園については全然だったじゃん。」


「鋭いな。恭と今朝、家族の話ししてたんだよ。それで、妹の事思い出しちまって。」


今朝のあれはそういう事だったのね。
恭と話してたら懐かしくなって、私の頬っぺたを重ねてしまったってやつか。

ん?


「あれ?恭は?」


「委員会だろ。」


「なんで?」

聞いてないんですけどー?


「当番だったのを忘れてたんだってさ。」




マジか・・・
そしたら


「俺の大福はー⁉」



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