「体が弱いのも全部、忘れるぐらい楽しかったの。
ラースと遊ぶのが、大好きなの」
ラースと遊ぶのが?
違うでしょう。
私が好きなのは、大好きなのは。
「私の好きな人に、ひどいことしないで…!」
けれど、ひどいことをしてしまったのは私も同じだった。
彼にあんな顔をさせて、もう友達でいてくれるはずがない。
「だめよ、あんな子と遊ぶなんて許さないわ」
「どうして!ラースに親がいないから?関係ないでしょう」
こんなに叫んだこと、なかった。
お母さんに全力で反抗したことなんてなかった。
全部全部、初めてだった。
私、ラースのおかげで強くなれたよ。