再び振りかえると、そこには苦笑いを浮かべたラースがいた。
「まいったな…。そんなことまで、調べてたんですか」
「当然よ。娘の“お友達”ですもの」
話の流れについて行けない。
ラースが持ってきた花を、お母さんが捨てて。
お母さんはラースに親がいないから私と遊ばせたくなくて。
私は…ラースに親がいないことなんて知らなかった。
今までずっと、隠してたの?
「ごめん」
ラースが初めて私から目をそらした。
「イルサが自分のことを話してくれた時、俺も言おうと思ったんだ。
それは本当だ、信じてくれ」
「わかんないよ…」
もうわからない。
お母さんがそんなことすると思わなかった。
ラースが私に隠しごとをするなんて思わなかった。


