震える指を握りこんで、私は両足に力を入れる。
そうしないと今にも倒れてしまいそうだった。
やっぱりあの花は、ラースが持ってきたものだったんだね。
「どうして…。ラースは、友達なんだよ?」
「友達?バカなこと言わないで。病弱なあなたを外に連れ出してけがをさせるような子を、友達とは言わないわ」
「それは、私の不注意だよっ!」
どれだけ叫んでも、私は知っていた。
私の声を、この人は聞いてくれない。
いつもそうだった。
木登りも、かけっこも、やりたいことは全部我慢してきた。
お母さんがだめだと言うから、私はそれに従ってきた。
でも、今回ばかりはそうはいかない。
自分で言わなきゃいけないんだ。


