外はあんなに寒いのに、どうしてこんなに暑いんだろう。 「イルサ。俺…」 何だかラースの声でさえ、熱を帯びているように思える。 世界がぐるぐる回って。 じわりと滲んで。 ゆらゆら揺れる。 …あれ、もしかしてこれって。 「…けほっ」 喉が思いだしたように咳をする。 「イルサ?」 「けほっ、けほっ。…ラー、ス…っ」 息が苦しい。 これはドキドキとは関係ない。 どうしよう、こんな時に体調が悪くなるなんて――。