これ以上の言い訳は無駄だ。 せめてラースのことがばれないように黙っていないと。 お母さんの、上から押し付けるような声が降ってくる。 「とにかく、外に出たらだめよ。あなたは体が弱いんだから」 「…はい」 涙をこぼさないように、唇をかみしめて部屋まで歩くのが精いっぱいだった。 泣くな、泣くな。 泣いたらだめだ。 私は、泣いてはいけない。