けれどおひさまの光は瞬く間に遮られてしまった。

「イルサ。その傷、どうしたの」

「階段でこけたの」


嘘がすらすらと口から出てくる。

相変わらずこの後ろめたい気持ちには慣れないけど。


お母さんの疑うような視線が私を突き刺す。

「そう…。それにしてもやめなさい、こんなみっともないもの」

「あっ」


ラースが貼ってくれたあの葉っぱは、いとも簡単にゴミ箱へと投げいれられてしまった。

「ねぇイルサ。あなた、まさか外で遊んだりしてないでしょうね」

「してないよ」


平静を装ってつぶやいた言葉は、すぐに叩きつぶされた。


「嘘おっしゃい。それならこの葉はどこから取ってきたの」