謝ろうと口を開いたけれど、さっきのラースの言葉を思い出したからやめた。

代わりに、


「あ…」

「ん?」

「ありがと…」


ラースが歯を見せて微笑む。

頭の上に、陽だまりよりも優しい手が置かれる。


ラース。


あなたは、私にとってのおひさまでした。