ラースの背中が遠ざかって見えなくなっていく。 怒らせた。 目の前で転んだから呆れられたかもしれない。 それとも、嫌いになった? たくさんの不安が頭の中を駆け巡って、私はその場にうずくまってしまった。 「イルサ!?」 耳に飛び込んでくるのは、聞きなれたあの声。 「ラー、ス…?」 「どうしたんだよ、体調でも悪いのか?」 私はあわてて首を横に振る。 自分の体が弱いことは、今もラースに言えないままだ。 「嫌われたかと思った…」 「はぁ!?」