ラースが肩をすくめて微笑む。 どこか寂しそうに、 「友達、ね…」 と一言つぶやいて、それから木の根元に座り込んだ。 「来いよ、イルサ」 差し出された両手をとることに、一切ためらいはなかった。 むしろうれしかった。 そこに行けば安心できることを、私は知っていたから。 けれどそこまで行く途中、つま先に何かが引っかかる。 「わあっ」 「イルサ!」 ラースの助けも間に合わなくて、私は盛大にこけてしまった。 ひざと頬に小さな痛みが灯る。