それを抱きとめたラースが、私の耳元で短くささやく。 「バーカ」 「え、えぇっ?」 なんでそんなことを言われないといけないのか、私にはまったくもって意味がわからない。 するとラースはさらに私の頭をぐしゃぐしゃにした。 「やめてよぉ」 「イルサはおどおどしすぎだよ」 「うっ…。ご、ごめんなさい」 もう一度謝るとラースは両手で私の頬を挟み込んで上を向かせた。 ラースの大きな澄んだ瞳が私を見つめている。