けれど二人で木の下に座っていても、イルサは落ち着きませんでした。
本当にひなたぼっこでよかったんだろうか。
ラースはつまらなくないだろうか。
ラースは優しいからつまらなくても不満は言わないかもしれない。
考えれば考えるほど怖くなってきて、イルサの体は小さく震え始めました。
イルサはいつも誰かに嫌われることにおびえていたのです。
「ラース」
「ん?」
意を決して口を開いたものの、イルサは何を言えばいいのかわからなくなってしまいました。
どうすればこの気持ちは彼に伝わるのでしょうか。
「ひなたぼっこ、楽しい…?」