「わたし、ひなたぼっこ、したい…」
そう言ってからイルサはあわてて手で口を覆いました。
ラースはそんなことをしようとは思っていなかったはずなのです。
きっとラースがしたかったのはかけっこだとかサッカーだとか、そういう遊びなのです。
「や、やっぱり」
何でもない、と言おうとしたとき、急にイルサは腕を引っ張られました。
「いいな、それ!おれ、そんなの考えたこともなかった」
いつの間にかラースは木の根元に座っていて、イルサを引き寄せます。
自分の意見を聞いてもらえたこと、受け入れられたこと、笑ってくれたこと。
友達というものはこんなに素敵なものなんだと、イルサは感激しました。
泣きたい気持ちになるのはきっと、哀しいからではないのです。


