紅屑の記憶


「…………イヴ…」


リシナは月を見上げる


あなたを守りきれなかった…
心さえも救えなかった…



私はなんの為に…
あなたの傍に
いたんでしょうね…


コツ…コツ…


足音が聞こえ
リシナは振り返った


「……あなた…は…?」