紅屑の記憶


「じゃあ氷は!?
リシナの体温で溶けたの?」



はしゃぐイヴを
リシナは目を細めて
見つめた


「そうですね……
そうかもしれません
私の手は他の人に比べて
あったかいので」


そう言ってリシナは
手を見せる