紅屑の記憶


もう…リシナが
なんて言ってるのか…


私には分からない…


自然と体から
力が抜けていく


リシナを抱きしめていた
手もダラリと落ちた


瞼がゆっくりと
閉じていく


イヴは最後まで
月を見つめていた


……幸せ…でした…