紅屑の記憶


「もしかしたら
他の何かに同化して
るのかも…………
カイ…その時の事を
詳しく話して?」


イヴの言葉に
カイは頷いた


「…あの日は確か…
仕事の帰りに
母さんの墓参りに
行ったんだ」


カイの話しはこうだ


墓参りをして
帰ろうとした時
声が聞こえた


『望め……内なる願い…
欲せよ……』


声を聞いて
カイは自分の願いを
言ってしまった


その瞬間に意識が
無くなってしまったという