そこには甘く可愛い声の主、
柳瀬柚葉チャンと
爽やか少年、白谷夏樹くんと
…真っ赤な顔をした亮がいた。


亮のやつ、あんな
へらへら笑っちゃって。
顔真っ赤にしちゃって。


私にはあんな顔見せないくせに。


すると柚葉チャンが
亮の肩にポンッと触れた。


……ダメ。
嫌だ、亮に触んないで。

柚葉チャンにしたらあいさつ程度かもしれない。

けど、
あんな甘い可愛い声で亮に近づかないでほしい。

触れてほしくなんかない。


……なんて思っちゃう私も。
それを正直に言えない私もどっちも嫌い。

こんな可愛くない性格の私なんか嫌い。
こんな意地っ張りの私なんか、大嫌い。