私は独りだったから。
愛されたことなんてなかった。
魔法の国でもこの街にいても、関わった全ての人間に化け物扱いされてきたから。
好きだなんて言われたことがなかった。
両親にだって言われたことなかった。
それなのに、松希が、私にその言葉をくれた…。
涙がとめどなく溢れてきて。
止めることができなかった…。
「落ち着いたか?」
「…うん。…ありがとう松希」
「おぅ。で?」
「で?…って…何?」
「俺、告ったんだけど。お前に」
「えっ!?あ…っ。えっと、その…っ!」
「返事は?」
返事って…。
松希、私があなたのこと嫌いだなんて言うと思ってるのかしら…。


