わがまま王子様とパン焼き少女

頬が熱くなるのが自分でもわかる。



ドキドキと一定のリズムから、どんどん加速していく。


このドキドキはラグナスの所為。そんなことはわかってる。



だけどなぜか、その感情に気づきたくない。




「ローラ?おい……ローラ!」



ラグナスの声で我に返った。