二人、歩いてマンションへ帰る道。


手をしっかり繋いで。

『リコが焼酎飲めるなんてな…びっくりしたよ』


『美味しかった…また行こうね』


この夜の帰り道、握った手の力が強くて、彼がその時、不安になったから強く握ったなんてこと、気付かなかった。


成人した私が…これから色んな人に出会って、どんなふうに大人になっていくのだろうかと…。

繋ぎ止められるだろうかと…。