あの見せてくれた、お菓子は美月宛だったのだろうか。

俺が責任とって処理したのにな。

「ただいま~」

瑛子が疲れたように帰ってきた。

「瑛ちゃん、お帰り~」

「ん~」

そして、瑛子は制服を脱いで、下着状態になった。

お袋は「はしたないっ!」って言う。同感だ。

見ているこっちの身にもなれ。

つーか、最近大きくなったような…

ん?何でもあるけど、何でもねーからな。

ピンポーン

「はーい。お待ちくださーい」

セールスマンの宣伝だろうと思っていたら、お袋が驚いた。

「まぁ、玲ちゃん、お久しぶりねぇ~!」

「はい。ハルくんとエイちゃんは居ますか?」

「いるわよ~さぁ、上がって上がって!」

「お邪魔しま~す」

玲が三年ぶりにこの家に上がってきた。

瑛子が驚いて、玲を見た。

「き、きらちゃん?!(玲のあだ名)」

「久しぶり、エイちゃん、ところでその格好、寒くない?」

「別に寒くないよ。春だし」

「そう。元気で何よりだわ。はいコレ。エイちゃんに」

「うわー…ありがとう、きらちゃん(玲のあだ名)」

瑛子の目はかなり輝いていた。