十人十恋-じゅうにんとこい-

学校に着くと、ヤンはいつも通りだった。

アタシがボーとしてると、「何してんの。授業に遅れるよ」って言われた。

どうして、あのバカ(ヤン)はいつも、あんなにクールなんだろう…

アタシは「わ、わかってるわよ!!」と言って、教室に向かった。

教室に行ったら、ギリギリだった。

はぁ~良かった☆

一分後に先生が来て、授業が始まった。

ダルい…

エッセイ、二ページも書かないといけないの?!

もうさいやく~!

明日までにエッセイの内容を決めないと…

もうさいやく…

エッセイのコトや、中間テストのコトを考えながら授業は進んで、やっとランチの時間になった。

「美月、僕と一緒にご飯をたべよう」

と仲良しの白人さんにランチを誘われた。

「うん」

アタシは白人さんとランチを誘われたけど、暗いところへ連れて行かれた。

「こんな暗いところでご飯食べるの?」

その時、その人たちの目が怖かった。

「日本人って軽いんだよな?」

「え?」

「日本人って誰にでも乗るって聞いたことあるし」

ヤバイ、怖い。何これ…

「ヤらせろ。ジャップ」

嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!

アタシ、まだ処女なのに…

「い、嫌よ…っ!」

何…?信じられない…っ!

「お前みたいなガキが勝てると思ってんのか?」

誰か…助けてっ!