「黒山、何で男なのにそんな早く、ボタン付けできるの?」
「そ…、それは…」
趣味とか趣味とか家庭の事情とかカクカクシカジカで言えるわけないだろ!?
「黒ちゃん、あれ?草食系男子?」
ガビンッ?!
「アレでしょ?恋愛とかに興味なくて、料理とか裁縫とか出来る男でしょ?」
す、好きな人は目の前にいるけど…
「でも、宏一くんって必要な時にしか料理してないんでしょ?」
「“必要な時”って、親とか仕事でいなかったら、お弁当、自分で作らないとダメじゃん」
「えー?アレ、嘘だったのー?」
・・・・・・
…・・
…・
「そうだよ!僕は、料理も大好きでお裁縫も得意で、モルさんとか大好きなんだよおおお!!!」
「あ、壊れた」
「うん、そうだね」
この後、僕は、二十分ぐらい放心状態だった・・。



