―土曜日―
俺は他の高校の友達と女子会ならぬ、“男子会”をした。
絢人(アヤト)と大輔(ダイスケ)を呼んだ。
絢人はバスケの推薦でスポーツで盛んな、飛翔(ヒショウ)高校へ入学。
絢人は、小学生の時から身長高くて、クラスで一番高かったが、今は百八十センチもある、大男だ。
大輔は猫カフェの近くの高校へ入学した。猫が大好きらしい。
「おい、晴彦。何か最近、イイコトあったか?」
「んぁー…、イイコトかどうかわかんねーけど、玲が戻って来た」
「え?!マジかよ?!女ガキ大将が?!」
そういえば、大輔は玲の下僕だったな。
「つーか、“玲”って誰?お前に姫路以外の幼馴染がいたのか?」
「んー…まぁな」
大輔は、美月と同じ森海小学校に、通っていたらしい。
ちなみに何故か、美月と大輔は六年間、同じクラスだったことも。
絢人は、小学五年生の二学期から、親の仕事の都合で“海地市”と言う遠い街から引っ越してきた。
「大輔、“玲サマ”には、気をつけろよ」
「ハ?百八十も身長がある男が、何ビビってんの?」
「ぅるせーよ」
「つーか、何で、その“玲”にサマ付けしてんだ?お前?」
下僕だったからだ。と言いたいが、絢人が睨んでるので、言えなかった。
「それはな、大輔。絢人が玲を尊敬してたからだ」
「ちょ、はる…」
「へ~…」
そう言えば、こんなコトがあったな~…。



